30代からの転職成功の秘訣…、それはWebデザインの技術力+αの能力が不可欠なのです!!

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 30代に入って一度は就職したものの「自分はこのままこの仕事でやりがいを感じ続けられるだろうか? やっぱりIT業界でクリエイティブな仕事がしたい」と思って悩んでいる方もいるのではないでしょうか? ここでは「30代未経験からWEBデザイナーに転職する」というキーワードに特化して、準備やスキルの身につけ方、求人市場の動向や成功の秘訣についてお話ししたいと思います。

 IT業界は中途だととくに実務経験を問われることが多い職業なんですが、まだ30代であれば必ずしも経験がないからといって100%無理とは限りません。

 企業が求める人材は「新卒」「第二新卒」「中途」の3パターンが主となりますが、その中でも「30代」「転職」というキーワードだと、ほとんどの方が中途採用になるんじゃないでしょうか。この場合、求人市場の傾向としては、実務経験者が前提であることが多いのですが、未経験でも制作技術+αの能力があれば、30代ならまだ転職はじゅうぶんに可能です。

 中途で転職する際は、企業が中高年者に求める+αの能力とは何なのかを知ることです。それを理解して、これまでの経験でその+αの能力を身につけていれば、たとえデザイン業界経験は未経験でも、制作技術がしっかりしていれば、30代からでもWEBデザイナーという職業に意外とあっさりと転職できるケースもあるんです。

 では、その+αの能力とは何なのか? さらには成功率が高い転職活動の方法などを紐解いていきましょう。

狙い目の求人と企業の事情

中高年未経験者が狙う求人枠とは?

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 現状Webデザインを生業としている企業が求人募集をかける際、中途の場合は「実務経験者」を基本的には求める企業が圧倒的多数です。でも、だったらそもそも未経験じゃダメじゃん?と思うかもしれませんが、事はそう単純ではありません。

 まずIT企業が求人募集する際の心理ですが、「新卒」「第二新卒」にこだわった募集をしている場合は、採用後に育てる手間をかけてもいいから人件費を安く抑えたいというのが本音です。この場合は若手の採用しか考えていないので、30歳を過ぎて、さらに未経験となると就職するのはほぼ不可能です。たとえ実務経験が豊富でも、30代前半ならまだしも、後半となってくるとお給料が高くつくため難しいです。

 求人広告によく「若年層の長期キャリア形成のため」とか「20代活躍中」とか「若手が中心の職場」といった若者色が強い文言が入っているものを見かけますが、これは年配者は来ないでねという企業からの遠回しのメッセージととらえて良いでしょう。この場合ほぼ100%年齢フィルターがかかっている可能性が高いので、応募しても手間だけがかかって時間の無駄なのでやめておいたほうが懸命です。

 逆に「実務経験者」を募集する際の企業の心理は、経験者であれば年齢も30歳以上が多くなってくるので、多少人件費が高くついてもいいから、とにかく育てる手間を省きたいという心理で募集をします。ただ、この条件ではなかなか人が集まらないことも多いようで、その際ちょっとだけハードルを下げるんですね。

30代未経験の方はここが狙い目ですよ!!!!!

 「実務経験〇〇年以上」から「実務経験〇〇年以上、またはそれ相応の能力」と条件の幅を広げた案件が出てくれば、30代未経験でも技術さえあれば、あとはそれ以外のアピールポイント次第で採用される可能性が見えてくるのです。

 もちろんバリバリの実務経験者が応募してくると不利にはなるんですが、たとえ実務経験がなくても、新卒者にはないこれまでの業務で培った経験や実績があれば、そこは強いアピールポイントとなります。あとは独学でもなんでも良いので、実務経験者に負けず劣らずの制作能力さえあれば良いのですから、そこは自分の努力次第でどうとでもカバーできます。

 中高年未経験者が狙うべき求人は、こういった「なかなか応募が来ないため、条件のハードルを下げた求人枠」を狙うのがコツです。

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中高年の求職者に求められる+αの能力とは?

マネジメント業務の有無は高ポイント

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 中途で求人をしているIT系の企業は、これまでの仕事でのマネジメント業務、管理業務経験の有無、実績をかなり重要視するようです。どこの企業でも、絶対といっていいほど面接時に聞かれるのがこの3つです。

 これまでどのくらいの部下を抱えて仕事をおこなってきたのか、仕事を通じて培った能力や知識や人脈は?、携わったプロジェクトの規模やその実績など、これらで胸をはって言える材料があるのとないのとでは、その後の採用不採用に大きく関わってきます。

 WEBデザインという職種での実務経験がなく他業種からの転職となると、一番にこの辺りを選考判断の基準にする企業は多いので、日ごろから今の仕事でキャリアアップしていくように心がけて動くことが大切です。

 若手はやる気と人間性で採用されますが、中高年者は上記のものが条件として上乗せされますので、正直若手に比べると不利な部分がいっぱいあります。しかし、これこそが新卒にはない中途採用の最大の+αの能力であり、だからこそ給与も始めから高めに設定されているのです。

仕事で上げた実績、成果が必要

 実績と成果は大変重要なポイントです。どんなプロジェクトをおこなったのか、そこでの立ち位置は?、それによる売り上げは目標から何%上乗せできたのかなど。

 上記のマネジメントなどと合わせて、実績や成果も超重要なポイントなので、職務経歴書に詳しく分かりやすく記載しましょう。

 後述しますが、この職務経歴書は非常に重要です。これの出来いかんで書類選考に通るか通らないかが決まります。見栄えよりも、いかに簡潔に分かりやすくまとめて書いているかが大切です。この実績と成果も中途採用だからこその大きな+αの魅力であり武器ですので、しっかりとアピールしましょう。

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転職に必要な書類の充実

職務経歴書とポートフォリオが命

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 Webデザイナーという職種の場合は、応募者に「職務経歴書」にプラス「ポートフォリオ」の提出を希望する企業が多い傾向です。

 この2つの書類は超重要で、これらの出来いかんで最初の書類選考が通るかどうかが決まります。やる気やその企業に馴染めそうなキャラクターかどうかだけで採用されるのはあくまで20代の転職の話です。中途でさらに30歳を超えた転職となると、プラスこれまでの仕事を通じて得たものは何かを企業は見極めようとしますので、次の面接に進むためにも、この2つの書類はしっかりと充実した内容のものを作成する必要があります。転職活動において一番力を注ぐべき部分です。

魅力的な職務経歴書とは?

 職務経歴書とは、これまでの業務内容や仕事で上げた実績や成果などを時系列で文書化したものです。

 自分がこれまでに携わった仕事の内容、自分が立案した企画とその達成手段、それによる会社への貢献度、例えば目標数字より何%上回ったかなど、しっかりと文書でアピールしましょう。

 さらにマネジメント業務の経験も不可欠です。30代ですから管理的な仕事にどれだけ携わってきたのかも、書いてあるのとないのとではかなりの差がでてきます。

 職務経歴書は全体でおおよそ2000から3000字くらいで書いてください。しっかりとしたものを作成すると、どうしてもそのくらいのボリュームになってしまいます。ただし、文字ばかりが長文で書いてあると必ず流し読みされてしまい、人事の人にあなたの魅力がちゃんと伝わらない可能性があります。最初に「職務要約」として、400字くらいで簡潔にまとめた内容を記載し、その後時系列で詳しく書いていきましょう。その際に簡単な図版なども混ぜながら、また改行や段落をうまく使って仕上げていくと、より読みやすく伝わりやすい職務経歴書となります。

 この書類は、これまでの仕事内容とそれによって得た能力、さらにその能力が次の転職先の企業でどう活かせられるのかを、人事の人がスムーズにイメージできるものでなくてはいけません。分かりやすくて読みやすい、魅力的な文書を作成しましょう。

ポートフォリオは見栄え良く丁寧に

 ポートフォリオは、これまでデザイナーとしての制作実績がない場合、何をネタにして作れば良いのか迷ってしまいそうです。

 しかし先の職務経歴書とセットで、このポートフォリオの出来も書類選考に通るかどうかがかかっていますので、ビジュアル的に見やすくデザインしたものを作成する必要があります。

 問題のネタですが、新卒だったらこれまで学校の課題で制作したものをネタにするのでしょうが、30代中途の場合はそういったものがありません。とはいえWebデザイナーの転職ですので、趣味でもなんでも良いので自分でサイトを2つ以上作成して、それをポートフォリオのネタにすると良いでしょう。ひとつは手打ちによるDreamweaverを使ったHTMLとCSSで作ったサイト、もうひとつはWordPressなどのCMSで作ったサイトがあれば良いです。

 HTMLで作ったサイトは、パソコンとスマホの両方に対応したレスポンシブが今は主流です。さらにjQueryなども組み見込んだサイトだと、どのくらいの制作能力と知識があるのかがわかりやすいので、このサイトの出来が良ければ、たとえ実務経験がなくても採用して大丈夫と判断されやすいでしょう。

 もうひとつのCMSで作ったサイトは、これらシステムを自分で初期設定ができる、サイトを構築できるといったところをアピールします。最近ではWebデザイナーの仕事もCMSを使うことが多いので、これらに慣れているかも重要です。こちらは手打ちのHTMLで組み上げるよりもはるかに簡単なので、初めはこちらのほうがとっつきやすいかもしれません。

 これら2つのサイトを開設するにはサーバーをレンタルする必要があります。あくまで目的はポートフォリオのネタ作りのためなので、安価なサーバーをレンタルすれば良いと思います。その際はWordPressがあるかだけ注意してください。もし、これをきっかけに先々本格的にサイトを運営したいと考える場合は、サーバーの性能と月々の料金バランスを考えて、自分の使い方に合ったサーバーを選ぶと良いでしょう。が、それはまだ先の話で良いです。

 ここまで準備が整ったら、いよいよポートフォリオの制作です。これらをネタにサイトをひとつの商品に例えて、雑誌の記事やカタログ風にデザインしたポートフォリオを作成します。用紙サイズはA4サイズ、小規模なページ物で作るのが良いでしょう。この際制作には、PhotoshopとIllustratorを使用しますので、これらのスキルも同時に取得しておいてください。

 デザイナーの仕事をするためにはPhotoshop、Illustrator、Dreamweaver、Fireworks、HTML、CSS、JavaScriptあたりは絶対に外せない必須のソフト、知識です。実務経験がない際は、これらのソフトと知識を使って、それなりのものが作れるかどうかを、人事の人はポートフォリオを見て判断します。ここでしっかりとしたものが作れていれば、「この人は使えるな」と印象付けられるはずです。大事なのは、この人なら実務の経験はないけど即戦力になると採用担当者に思わせることが大切です。

最近の履歴書の傾向

 最近の履歴書は印鑑もなければ、手書きやパソコンで作成したものどちらでも可のケースが多いようです。以前はパソコンで作成したものを提出したりすると、即不採用という企業が多かったので、時代は変わったんだなぁと思います。

 求職側もパソコンで作成したもののほうが、毎回手書きで履歴書を書く手間が省けるので、ぜひ履歴書はパソコンで作成したものを用意しておきましょう。とくにIT系の職種だと、履歴書はパソコンで作成したものでもOKという企業も多いようですよ。

 書式フォーマットは、ネットで検索するとWord形式やPDF形式で無料で配布されていますので、そちらを利用するとあとは入力するだけで済みます。履歴書では印刷する用紙は必ず上質紙を使用してください。間違ってもコピー用紙はNGですよ。

 注意点は、パソコンで作成した履歴書でもOKという企業が多くなったとはいえ、必ず確認することです。ここは企業によって方針が違うので、あくまで履歴書は手書きでというところもあります。IT系なら全ての企業がパソコン作成でOKと勘違いしないように注意しましょう。

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転職によって下がった年収を補う方法

アフィリエイトサイトを作ってみよう

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 先のポートフォリオのネタ作りで作ったサイトに、そのままアフィリエイトを導入するのはかなりおすすめです。

 アフィリエイトとは、簡単に言うとサイトに載せた広告のクリックによる収益や、実際に商品が売れた時に収益を得られるシステムで、サイトさえあれば誰もが簡単に、かつ無料で始められます。代表的なものでクリックによる収益ではGoogle AdSense、物販系ではA8.net、レントラックス、Link-A(リンクエー)などのASPが初心者にはおすすめです。

 世の中の強者アフィリエイターだと、月に数百万円稼ぐ人もいるようですが、これはほんの一握りの話。ただ月に数万円程度の収入であれば、複数のサイトを所有しながら健全に運営していけば、2年もあれば達成できなくもないので、敷居はそこまで高くなく、また転職によって減った年収を補う手段としては最適です。せっかくサイトを作るのであれば、無料なんだしやらない手はないです。

 と、ここはアフィリエイトの解説サイトではないので、この話はこの辺りにしておきます。アフィリエイトは下がった年収を補う方法のひとつとして検討してみてください。ただし、仮に思っていたわりに収入が得られなかったとしても、お金以外のところで得るものは非常に大きいです。これからお話することのほうが、Webデザイナーに転職するための力をつけるという意味では重要かもしれません。

 サイトを運営することで、ソフトの使い方からHTMLなどの技術力が格段に向上します。さらに運営する以上アクセスを増やしたい、アフィリエイトで少しでも稼ぎたいと思うでしょうから、そのためにはどうすれば良いのかと考え、色々と調べて情報収集をおこない、キーワードリサーチやアクセス解析についても自然と知識が身についてきます。結果として制作技術にプラス、サイト分析能力やマーケティング力も身についてくるため、Webデザイナーに必要な技術と知識の取得には、実は自分でサイトを運営して、分析と改修を繰り返しながら徐々に収益を伸ばしていくという一連の作業は、モチベーションを保つためにも、プロとしての力を身につけるためにももってこいの教材なのです。

 2つとも目標通りに達成できれば◎ですが、仮にサイト収益はあまり得られなかったとしても、そもそもが無料で始めるシステムなので、それによるリスクはありません。月々のレンタルサーバー代と、年に一度支払うドメイン代がこれで補なえられれば良しと考えても、年間で1万円も稼げれば、自己負担額0円で技術力と知識は相当に付きますので、どうせサイトを作るならと思って、やってみる価値は大いにあります。

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転職サイトは〇か×か?

転職サイトや派遣はおすすめ!未経験の場合はポジティブ思考が重要

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転職サイトではよく「中高年の転職をサポート」「多くの人が転職で年収アップ」などとうたっているサイトが多くありますが、これはあくまでこれまでの経験や実績ありきなので、未経験である以上登録してもあまりサポートは受けられない可能性が高いです。

 派遣も同様です。「派遣でまずは現場経験を積んで…」という方もいるようですが、こちらも実務での経験や実績がないと、同じようにあまりサポートは受けられないことのほうが多いでしょう。

 ただしこういった支援サービスの中にも、経験が少なくてもOKという案件もあるにはあるので、そういった求人を探してエントリーするのは良いと思います。

 世の中には転職支援サービスをおこなっている企業が多くありますが、そちらから登録オファーしてきているにもかかわらず、登録だけさせてその後は音沙汰なし、こちらからアプローチしても音沙汰無しという会社もいっぱい見てきました。これはちょっとそもそものビジネスマナーを疑ってしまいますが、そういった転職支援サービスの企業も現実では多いです。

 逆にきちんと応対してくれる支援会社もちゃんとあります。私がおすすめするのはアデコ、フェローズ、リクルートです。私がこれまでに登録した会社は複数ありましたが、ちゃんと連絡をしてくれる、真摯に相談にのってくれる、案件をスピーディに紹介してくれる、不採用の際はすぐに次の案件を紹介してくれたのは上記の3社でした。こういった優良企業にはぜひ登録したほうが良いです。もしかしたら実務経験が浅いためお仕事を紹介してもらえないかもしれませんが、転職活動もひとつの営業です。初めからダメと決めつけて動かないのは一番いけません。転職活動にはダメ元で動く精神的パワーも重要な要素ですよ。

 正社員への転職の際なのですが、一つ気をつけないといけない点があります。それは年齢です。はっきりいってこのIT系の職種は実務経験がどんなにあっても、年齢フィルターの壁が重くのしかかってくる職種と感じています(私の経験上の話ですが)。転職サイトを使ってさらに条件の良い仕事にと思った際は、必ず30代のうちに経験を積んで30代のうちに転職を済ませてください。40歳を過ぎると、たとえ実務経験が10年、20年とあっても、書類選考にすらまったく通らないということも多いので注意が必要です。

社員登用制度をうまく活用しよう

 実務未経験の場合は「ハローワーク」「リクナビNEXT」「フロムエーナビ」「バイトル」などで転職先を探したほうが個人的には良いと思います。キーワードは未経験でも可など、とにかく経験がないとダメという案件以外を徹底的にあたってみることです。

 最初から正社員としてではなくても、初めは時給制でスタートして、後々は正社員登用有といった案件が現実的かと思います。

 この際は福利厚生、特に社会保険に加入できるかだけにこだわって、あとはある程度は妥協する覚悟も必要です。妥協点はおもに収入面になってくるでしょうから、そのためにも先に述べた「アフィリエイトで年収を補う」という自分独自の収入システムは、できるだけ事前に作っておいたほうがその後の心配事も減ります。

 独身であれば減った収入分は自分が我慢すれば良いですが、家庭がある場合はそうも言ってられません。転職によって最初は確実に収入が減ることのほうが多いので、金銭面ではとくに慎重に生活プランを練ってから転職活動をおこないましょう。

実務経験を積むために、パートでの雇用も一つの手段

 まずは時給制から始めるという方法は、正社員よりもハードルはかなり低くなりますので、とにかくまずは業界に入って実務経験を積むというところだけに的を絞るのであれば、この方法は比較的成功率が高い選択肢といえます。

 できればその後は正社員登用と進めば良しですが、全ての求人案件がそうなるとは限りませんので、面接の際にしっかりとその辺りを確認しておくことが大切です。

 仮にパートで採用されたとして、この手段をとるのは30代でもできる限り前半の内にしてください。あくまで今回の採用はパートであり、社員への登用はないと企業が考えているのであれば、必ず後でまた転職をすることになります。その時は初回と違って実務経験を数年でも積んでいるので、最初の転職に比べるとかなり進めやすくはなりますが、それでも40歳が近づいてくると年齢フィルターにかかってしまい、たとえ実力はじゅうぶんにあったとしても、まったく書類選考ですら通らないというケースに陥ることもじゅうぶんにあります。

 雇用の際の年齢制限は国が認めていないので、これははっきり言って違法です。しかし、正直この制度は現状まったく機能していないと思うのです。企業からしてみれば、不採用の本当の理由は年齢であっても、そこはどうとでも別の理由に差し替えれば良いだけですから、法律で年齢制限はなくなったと、間違っても思わないように気をつけてください。

 わたくしの経験では、年齢フィルターは表沙汰にしていないだけで、確実にどこの企業も恐ろしいくらい強力にかかっています。パート採用以降は先がない求人を選ぶ際は35歳までに、おそくても37歳くらいまでに再度就職活動をして、ここで最終決着をつけるといった長期的な計画を万全に立てて行動しましょう。

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実務経験者に負けない制作能力を身につける

WEBデザイナーに必要な環境を整える

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 ここからは実務経験者に負けない技能を独学で取得することをテーマに話を進めていきたいと思います。WEBデザイナーとして仕事をするために必ず操作できないといけないソフトは「Photoshop」「Illustrator」「Fireworks」「Dreamweaver」 の4つです。

 次にできるだけ操作できたほうが良いソフトは「Flash」

 最後にこれらの知識が加わると強力な武器となるのが「JavaScript(jQuery)」「PHPなどのプログラム言語」です。

 これらを取得しようと思ったら、手元にパソコンとソフトがないと何も始まりません。よって最初にこれらハード面を揃える必要があります。また、これらAdobe製品をストレスなく動かすにはそれなりのマシンパワーが必要なので、パソコンに搭載されているCPUもそれなりに高性能でなくてはなりません。ここは予算によってになりますが、最低でもWindowsだとi5以上を手に入れておきましょう。動きが遅すぎると、それだけひとつの作業に時間がかかってしまいます。それが積もると、速いマシンを使っている場合と比較して、学習の進み具合も大きく差がついてきますので、ここはケチらずに2~3万円高くなったとしても、自分への先行投資と思って少しでも性能が良いマシンを購入して、限りある時間を少しでも無駄なく大切に使うように心がけてください。

 次に必要なソフトですが、クリエイター系の職種で使うのはほぼ全てがAdobeの製品なので、それぞれ単体で購入するよりもパッケージで購入したほうがかなりの費用が抑えられます。月々5000円ほど支払えば、ほぼ全てのAdobeソフトが揃いますので、ここは飲み代を削ってでも必ず手に入れてほしいところです。

 これは消費ではなく投資です。身についた技術で仕事をして、それが後々は収入となって自分に返ってくるのですから、パソコンとソフト環境は、多少のお金をかけてでも、必ずデザイン業務の現場と同じ環境を構築しましょう。

独学の際の正しい学習順序は?

 これからソフトの操作を学習していくにあたり何から始めるのか、その順番には悩むところでしょう。はっきり言ってこれらAdobeのソフト全てを熟知するには、ざっくり見積もっても10年はかかります。10年も転職準備に時間をかけていたら40歳を過ぎるじゃないという声が聞こえてきそうですが、それほど簡単に取得できるツールではないということです。なので、制作現場で絶対に必要とされるツールから学習を進めていき、いざ転職という時には、その他はまだ学習の途中でも、使用頻度が少ないのでひとまず問題はないようにしておきます。

 では制作現場で絶対にかかせないソフトとは何?というと、それは「Photoshop」「Illustrator」「Dreamweaver」の3つです。中でもPhotoshopとIllustratorの2つを優先して学習を進めていってください。

 えっ?! WEBデザイナーなのにDreamweaverからじゃなくていいの?と思うかもしれませんが、Dreamweaverは一番最後で良いです。まずはPhotoshopとIllustratorから始めましょう。

 デザイン制作現場の視点でいうと、初めのうちはあれもこれもと仕事はさせずに、パーツ制作を任せることのほうが多いです。その際イラストレーターでかっこいいバナーやページのヘッダー画像を作ってくれたり、Photoshopで画像データを修正してくれたりといった作業ができれば、それはそれで先輩たちはもの凄くたすかります。それに、最近はWordPressなどのCMSシステムを使った作業も増えていますので、単に更新業務だけで考えると、HTMLは直接打ち込まずともOKといった、作業を効率的におこなうための環境はすでに構築されていることも多いのです。ただし、最終的にはHTMLやCSSでゼロからランディングページを組み上げる技術は必ず必要にはなってきますが。

 ただDreamweaverやHTMLについても、転職時に深くは知らなくてもまったく知らないということはないはずです。だってポートフォリオの制作のためにサイトを作っているはずですしね。

 ともあれ最初からあれもこれもと動いても、必ず知識が浅くなってしまうので、まずは使用頻度が一番高いPhotoshopとIllustratorをじっくりと攻略するつもりで、これだけに1年は費やしてください。

上達のためには書籍が必ず必要?

 実際にソフトを扱ってみると、最初はほとんどが何もわからないはずです。この時に前に進むためには解説となるものが必ず必要となってきます。それは書籍でありググって調べたサイトであり、結果自分が理解をして次のステップに進められるものであれば何でも良いです。

 たしかに書籍は手元に置いておいたほうが良いと思いますが、私がそうでしたが、最初は読んでもそこに書いてあることがわからないと思うので、とっかかりはあちこちとお金をかけずに、ググって調べながらソフトをいじっていくという方法で良いと思いますし、経験上これが一番成長が早いです。

 ある程度ソフトの操作に慣れてきたら、その時にこそ理解を深めるために書籍を購入すれば良いと思います。要は本に書いてあることが理解できるくらいにならないと、買っても意味がないということです。それにある程度のレベルになってから書籍を見たほうが、その後の学習も一段とスムーズに進みますしね。

プログラミングはスクールに通うべき?

 プログラミングに関しては、これは人によりけりでしょうが、ほとんどの人は独学ではすぐに限界を感じると思いますので、これだけはスクールに通うことを検討してみるのも良いと思います。

 ただこれも書籍の購入の件で述べたように、スクールに通うにしても基本が身についた状態でないと、せっかくお金を払って行ったところで、講師が言っていることがさっぱりわからないということになります。

 プログラミングに関しては、正直書籍は必要ないと思っています。ネットの情報だけでも、色々な人がかなり充実した解説記事を公開していますので、そちらを利用させてもらえば、それで基本はクリアできると思います。

 問題はここから発展していけるかです。ソフトの操作は情報収集して、とにかく触っていればぐんぐんと上達しますが、プログラミングは基本を理解することがハードルが高いうえに、それを自力で発展させていくのは至難の業でしょう。個人的にはプログラミングだけは、この先本当に深く理解していきたいのであれば、多少お金がかかったとしてもスクールに通う方法をとったほうが、この先挫折する確率は大きく下がると思います。

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持っていると心強い! WEBデザイン・IT系の資格

ウェブデザイン技能検定

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 IT系でウェブデザインという分野では唯一の国家資格です。筆者も持っています。こちらは1~3級があり、3級は実務経験がなくてもどなたでも受験が可能です。合格すれば厚生労働省が認める"ウェブデザイン技能士"という肩書きがつきます。3→2→1と難易度が上がっていき、1級と2級は実務経験年数が必要となりますので、これからという方には、まずは3級をとることをおすすめします。

 よくデザインの仕事には資格は必要ないといわれますが、そんなことはなく、ないよりかはあったほうが万倍良いです。この辺は人それぞれで解釈が違うのですが、わたしはそう思います。ウェブの資格は業務独占資格ではないので、弁護士や医師のように、その資格がないと仕事ができないといったものではありません。実力さえあれば仕事はできます。しかし、資格はその人の知識と技能を証明するだけでなく、合格するまでの努力の証でもありますので、特に30代で実務未経験からの転職ツールとして、やる気と本気度はより得られるはずです。

 この資格の最下級は3級ですが、それでもこれまで仕事でこういった業種に触れてきていなければ難しく感じることでしょう。何より問題の言葉の意味がわからないと思います。ゼロからであれば最低半年は勉強することになると思いますが、問題と解答の言葉の意味を、根気よくひとつひとつ調べて身につけていくうちに、知識レベルは格段に上がりますよ。

応用情報技術者

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 応用情報技術者試験は、経済産業省がおこなう国家資格です。この資格を修得した人は、「高度IT人材となるために必要な応用的知識・技能をもち、高度IT人材としての方向性を確立した者」として国から認められます。

 情報技術者の資格レベルは1~4が設定されていて、1がITパスポート、2が基本情報技術者、3が応用情報技術者です。レベル4のうちの3なので、たしかに高度な知識を必要とし、難易度は高いです。しかし、そのぶんネームバリューも半端なく、誰もが認める資格となっています。

 ここで、なぜあえて高度なほうの資格を初心者向けのサイトで紹介しているのかですが、応用情報技術者は大抵の文系社会人がぶつかる、「基礎理論」「アルゴリズム」といった数学やプログラム系の問題量が基本情報と比べて少ないため、文系社会人の方でも、一生懸命勉強すれば取得が不可能ではない試験でもあるのです。逆に基本情報技術者は、「基礎理論」と「アルゴリズム」は避けては通れないので、これまでまったくの畑違いの仕事をされてきた方にとっては、逆に至難に感じるかもしれません。

 応用情報技術者試験は、ウェブデザインといった分野も含めた幅広いIT知識を問われるので、取得できればかなり強力な転職ツールとなるはずです。

HTML5プロフェッショナル認定試験

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 HTML5プロフェッショナル認定試験は、HTML5やCSS3、JavaScriptなどの知識と技術、さらにはそれらを使ってサイト設計、デザイン、制作がおこなえる能力を認定する資格で、数ある資格の中でも実務に近く、制作技術を証明するうえで一番有効な資格です。

 試験にはレベル1と2があり、1はサイトデザイン、2はJavaScriptで動的なWebコンテンツの設計、制作ができる能力を問われます。この資格はクリエイティブ業界の中では認知度が高く、知識というよりかは、現場での業務遂行能力を持っているかを問う資格なので、これを持っていると、実際に実務をおこなっているクリエイターの人たちからの評価は高いでしょう。

 レベル2はJavaScriptでの動的ページの制作が主なので敷居が高いですが、レベル1はサイト制作がおこなえるようになったころには実務の経験がなくても、いや、ないからこそ転職時の武器として、ぜひチャレンジしてほしい資格です。

Webクリエイター能力認定試験

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 Webクリエイター能力認定試験も、難易度は違えど、上記のHTML5プロフェッショナル認定試験と同じで、サイトの制作、HTMLやCSS等のコーディング能力を認定する試験で、こちらも実務的な資格といえます。

試験の内容を見ると、ワイヤーフレーム(配置の枠どりを決めた簡単なラフデザイン)から制作していくという、実務と同じ流れでの試験ですので、制作現場の仕事を知るという意味でも、チャレンジする価値のある資格です。

 合格率は他の資格と比べて高いようですので、とにかく資格がほしいという人は、まずはスタンダードからチャレンジしてみるのが良いかと思います。

 とはいっても、マークアップ作業を効率よくおこなう技術を問われる実務重視の試験ですので、実際に日々Web関連の仕事をしている方にとっては良くても、そうでない方はしっかりと準備をしてから受験してください。これまでの勉強で得た技術が仕事で通用するのかをためす意味でも、ぜひ取得してほしい資格です。

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最後に

転職後に苦労をしないためにも

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 WEBデザイナーへの転職は、最初がなかなか難しいですが、一度入りさえすれば、もし次に転職といった際は、実務経験者という肩書きがついてきますので、さらなるステップアップを目指しつつ、もっと条件の良い雇用契約で転職ということもスムーズに進みますし、またはいっそ独立して企業するといったことも不可能ではありません。

 腕と知識で勝負する業界ですので、たとえ学歴がなくても努力次第でどこまででものし上がることができるのも面白いですし、なによりもやりたいことを仕事にしているというのは、すごく幸せなことです。

 ここまで読んでくださった方は、きっと本気でWEBデザイナーの仕事に就きたいと考えてある方だと思います。最初は勉強ばかりで大変でしょうが、心ぶれずに頑張ってください。

 わたしがWebデザイナーへの転職活動をした際は、2年の準備期間をもうけました。自分では相当勉強したつもりで自信を持って再就職したはずが、実際にデザインの現場に入ると、最初はまったくついていけずに「なにくそ~」と思ってまた必死に勉強、ベテランとなった今でも勉強の日々です(泣)。

 これは私の体験談ですが、転職に成功した際に一番つらかったのは「思いとはうらはらに全然仕事ができない」ことでした。仕事がきついとかよりも、なによりもこれが一番精神的にこたえました。あれだけ勉強してきたはずなのにと自分では思っていたのですが、ソフトの習熟度がこれまで現場でやってきた方と比べて、てんでダメダメだったんです。

 これからWebデザイナーに転職したいと考えている方は、必ずソフトの操作だけは十二分に熟知しておくようにしておいたほうが良いですよ。新人の時に一番時間がかかる要因は、ソフトの操作が分からずに作業をする時間よりも悩んでいる時間のほうが圧倒的に長いということです。ひとまず操作技術だけでもクリアできていれば、一か月もあれば仕事はスムーズにできるようになります。

 実は転職に一番必要なのは「いつまでもぶれない気持ち」なのかな~って思います。それさえあれば、多少遠回りをしたとしても、30歳からでも必ずWEBデザイナーという職について身を立てられます。同じ目標をもった者として、心から応援しています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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